会議や打ち合わせで、こんな経験はありませんか?
「空気が重たい」「誰も発言しない」「結論だけ急いでしまう」。
実は、会議の“最初の5分”で雰囲気は大きく変わります。
私たちがチームコーチングや研修で特に大切にしているのは「チェックイン」です。
単なるアイスブレイクではなく、心理的安全性を育むための大切なプロセスです。
なぜチェックインが大切なのか
心理的安全性とは、「この場で自分を出しても大丈夫だ」と思える状態。
これがなければ、人は本音を話せず、建設的な対話も生まれません。
チェックインは、その第一歩です。
「今の気持ちをひとこと」
「今日はどんな状態でここに来ましたか?」
こうした問いかけに答えるだけで、場には「人としての自分」が現れます。すると、不思議と空気が和み、互いの存在を尊重しやすくなるのです。
チェックインにかける時間は?
朝の一言チェックインのように5分程度で済ませるものもあれば、研修によっては、チェックインだけで30分近く時間を取ることもあります。
初めて参加する方には「そんなに時間をかけるの?」と驚かれます。
けれど、この時間があるからこそ、その後の対話が深まり、安心して意見を出し合える場がつくられていくのです。
そこに集う人が「初めまして」の場合は特に、「お互いを知る」ということも兼ねて長めにとっています。
ー「始まり」の質が、その後の流れを決めるー
これは、プロセスワークでも大切にされている考え方です。
初めに出てくるものは、”その場に必要なテーマ”を映し出していることが多いのです。
チェックインがもたらす変化
チェックインを続けると、こんな変化が見えてきます。
- 発言のハードルが下がり、意見が出やすくなる
- メンバー同士の理解が進み、協力しやすくなる
- 「失敗しても大丈夫」という空気が広がる
小さな一言のやりとりが、信頼の基盤を築いていきます。
それはやがて、成果や学びを生み出す力に変わります。
まとめ
チェックインは、単なる場のウォーミングアップではなく、心理的安全性を育むための大切な営みです。
「始まり」にこそ、その場のすべてが映し出されている。
だから私たちは、チェックインの時間を丁寧に扱いたいと思うのです。
ほんの一言のチェックインが、チームの雰囲気をガラッと変えることがあります。
あなたも朝礼や会議、研修で、まずは「今日の気分を一言」から始めてみませんか?
きっと、いつもと違う空気が生まれるはずです。