経歴
新卒で化粧品メーカー兼商社に入社し、PRチームの一員としてキャリアをスタート。オリジナルブランドの立ち上げや海外ブランドの日本展開、著名人とのコラボレーションなど、20ブランド以上のマーケティング・PRに携わり、20代はほぼ毎日終電まで、仕事が楽しくて、やりたくて夢中で駆け抜けました。人に頼ることができなかったし(振り返ればいろんな人に助けられていたけれど当時は気づけていなかった)、「できないです」とは言いたくなくて、不得意なことは努力が足りていないだけ、努力したらなんでもできると張り切っていました。
30代になり2回の育休復帰を経て、マネジメントやメンタリング、マーケティング部の採用にも関わるようになりました。20代の頃の働き方や価値観とは全く異なり、「自分が、自分が」ではなく、「チームで強くなるには?」「あの子が活躍するには?」「あの人とあの人がうまくいくためには?」と、自然に周囲を見渡して考えるようになった時期でもあります。メンバーの力を引き出すこと、関係性を整えること、そしてチームとして成果を上げることの面白さを感じ始めたのも、この頃でした。
会社の中でも、管理職研修やコーチング研修の機会をいただいたほか、自らも独学で人材育成や組織づくりについて学ぶようになりました。今振り返ると、この経験が組織開発の素地を育てる大きな土台になっていたと感じています。
その後、フリーランスとして独立。PR支援を行う一方で、クライアント企業様の社内コミュニケーションの改善や、チームの力を引き出すサポートにも関わるようになり、少しずつ「組織活性」の支援を始めるようになりました。そうした実践を重ねる中で、「PRは組織の土台が整っていてこそ、力を発揮する」という確信を持つようになり、2年後に株式会社SAWAGIを設立しました。
当初は専門家ではありませんでしたが、現場に必要とされ、学びながら実践を重ねる中で、「対話が増えた」「雰囲気が変わった」「チームでの会話が自然に生まれるようになった」「苦手だと思っていた人への見方が変わった」「以前は発言のなかった会議で意見が出るようになった」「あの研修をきっかけにチームが変わったと感じている」などと言ってもらえる組織づくりをサポートするまでになりました。
また、採用支援にも携わる中で、入社前後のギャップや定着・育成の重要性に気づき、組織と個人がともに成長していくための支援の幅を広げてきました。
実績
これまで支援させていただいた組織は、社員数10〜30名のベンチャーや中小企業が中心です。成長フェーズにあり、採用も進み、人も売上も増えてきた。けれど、気づけば「あれ?最近、チームの一体感がないかも」「情報共有がうまくいっていない」「雰囲気がちょっとギクシャクしてきた」——そんな違和感を抱えた企業から声をかけていただくことが多いです。
実際のご支援では、1回のワークショップだけで終わることはなく、複数回の対話の場や1on1セッションを通じて、現場の変化を後押ししていきます。
ある企業様では、研修の後に「チーム内で“これ、エッジかも”と声をかけ合うようになった」「難しいテーマにも“まず話してみよう”と対話が始まった」といった変化が生まれました。また別の企業様では、「部下は何も考えていない」と言っていた上司が、「自分の伝え方がよくなかったのかもしれない」「もっと彼らの話を聞いてみよう」と変化していきました。その後、「今は部下たちが自分たちで動くようになった」と教えてもらい、思わず胸が熱くなりました。
一度きりの研修では終わらず、社内に“対話の文化”が根づいていく。そんな変化を一緒に味わえることがよろこびです。
大切にしていること・価値観
私が大切にしているのは、「尊敬と愛情を持って相手に向き合うこと」です。
目の前の人の中で何が起きているのか、この言動の奥にはどんな想いや背景があるのかを、知りたいと本気で思っています。その人が置かれている状況や、組織の中での役割、そしてその人自身が大切にしている価値観。それらを丁寧に見つめながら、その人にとっても、組織にとっても、よりよい選択を探していきたいと考えています。
また、「わくわく働ける環境をつくること」も私の中ではとても大事なテーマです。“がんばらなくちゃいけないから頑張る”のではなく、“やりたくて張り切ってしまう”ような働き方を、できるだけ多くの人に届けたい。以前、「楽しく働くなんて無理ですよ」と言われたこともあります。でも私は、どんな仕事であっても、自分なりのやりがいや意味を見出していける可能性を信じています。
組織の中で求められることと、その人個人としての想い。その両方を大事にしながら、メンバー同士がわかり合い、協力し合い、自然と挑戦が生まれるような場をつくっていきたいと思っています。
想い
組織と個人の「熱意」と「一体感」を引き出し、全員が力を発揮できる組織づくりを支援したいと考えています。
一人ひとりの「やりたい」が起点になり、チーム全体の熱量が上がっていく。そんな状態が実現すれば、組織は自然と前に進み始めます。
そのためには、まずは個人が「自分のやりたいこと」を本気で探究し、安心して言えること。そして、周囲がそれを受け止め、応援し合える関係性をつくっていくことが大切です。
私は、制度を整えたり、行動だけを変えるのではなく、対話を通じて「土壌」そのものを育てていきたいと思っています。
小さな違和感を口にできること。本音を交わせること。挑戦も失敗も、チームで笑い合えること。
そんな積み重ねが、信頼を育てていく。そして、気づけば「やらなきゃ」じゃなく「やりたいから動く」人が増えていく。主体的に動くことが当たり前になったとき、組織はもっとしなやかに、もっと遠くへ進めます。
「がんばる」より、「夢中になる」チームを。
そんな組織づくりを、これからも一緒につくっていきたいと思っています。
「うちにも、対話の文化を育てたい」「この先の組織づくり、誰かと考えたい」そんなふうに感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。